
常岡せつ子さんの講演は、「集団的自衛権と憲法9条−世界の中での日本国憲法」。
安部首相の私的諮問機関である安保法制懇の議論をとりあげ、それらがいずれも「立憲主義」そのものの無知に基づいていると批判しました。国民の尊厳や人権を守るために、公権力の担当者たちが、憲法によってはめられている手かせ足かせを勝手にゆるめたり、はずしたりしてはならないのです。
常岡先生はあらためて、憲法9条の意義を語りました。
憲法の前文や9条はアジア・太平洋戦争のときの日本国民の体験に基づくものです。この戦争で国は戦争や軍隊によって、けっして国民を守ることができなかった。9条は戦後日本が平和になったことを示す「国際的な公約」であり、当時の幣原首相もこれから日本は決して戦争をしないと言ったのです。
国民も押し付けられたどころか多くが歓迎し、1946年の毎日新聞の世論調査では、平和憲法の草案に85%が賛成、反対派13%。戦争放棄についても70%が必要と答えているそうです。
常岡先生は最近の政府の集団的自衛権に対する議論を整理され、ひとつひとつに問題点を挙げて批判を加えました。安保法制懇などが個別的自衛権や集団安全保障を一緒くたにして、国民がそれは大変だと思うようなことを利用して突破しようとしていることがよくわかりました。ひとつひとつに対して政府の言い分を認めれば戦争になる、そうでなく外交で解決すべきだと反論していかなければならないとわかりました。
あらためて日本国憲法の大きな価値を納得した講演でした。
このあと安部政権の教育改革についての講演があり、消費税増税を告発する八百屋さん、はたの君枝元参議院議員、大学2年の法学部の学生が発言しました。法律を活用できるようになるために六法を持ち歩くんだとわかった、知る権利、発言する権利を侵害する秘密保護法の制定は許せない、と大学生の行動が広がっているという発言が新鮮で、会場に感動をあたえました。
