みなとみらい線に乗ってチラシを見ていると、隣の女性から「そこに私も行くので一緒に行ってください」といわれました。聞くと、一人で新潟から来たということ。戦争立法が連休明けにも国会に出されるという中で、今年の憲法集会はまさに緊迫した情勢のなかで行われることになったことを実感します。
会場に着くとすでにすごい人数の人が詰めかけていて、地元の人を捜すのは大変でした。
主催者発表では3万人以上の人が参加していたそうです。

スピーチはどれも大変感動的でした。
雨宮処凛さんはとくに貧困と戦争の問題に焦点を当て、就職が困難なところに自衛隊が目を付けていることを紹介。アメリカの軍隊と同様の状況が起こっていることを告発しました。
大江健三郎さんは、こんな大人数のなかで話をすることはこれが最後だろうと言いながら、安倍首相のアメリカでの演説を辛辣に批判。ここに参加しているひとがプログラムの言葉をよりどころにして戦争をさせない闘いに頑張ろうと呼びかけました。

樋口陽一さんは、菅原文太さんが遺言のように語ったあの言葉を紹介しました。
「政治の役割は二つあります。一つは国民を飢えさせないこと。もう一つは絶対に戦争をしないこと。これがもっとも大事です」「沖縄の風土も、本土の風土も、海も山も空気も風も、すべて国家のものではありません。そこに住んでいる人たちのものです。辺野古もしかり。勝手に他国へ売り飛ばさないでくれ」
ここに憲法が条文も難しい言葉も使わずに表現されている、と語りました。
他の弁士は井上ひさしさんの言葉も引用しましたが、すべては覚えていません。
今の戦争を許さない闘いに、これまで闘い、亡くなられた人の言葉も総動員されていることに感動を覚えました。
沖縄からきたかたからは、沖縄は憲法九条のもとに復帰をめざしてきた。ところが密約によって基地が残された、と話し、この集会の参加者すべてが5月に行われる辺野古に基地建設をゆるさない闘いのの集会に来てほしいと訴え、最大の拍手を受けました。
集会は、内容的にも近年にないすばらしいものでした。
会場では一度だけ訪問して赤旗をよんでくれたかたが声をかけてくれたり、川崎で県議候補として奮闘した後藤真左美さんと再会したり、Facebookでだけの友人だった人にやっとお会いできたりということもありました。
集会後、その場でfacebookで呼びかけられていた「おしゃべりピクニック」というのに参加しました。

歌をうたっているのはFacebookで知り合った人です。地元の教科書問題のつどいでお会いしたことのあるひとも参加していました。
これから出てくる戦争立法にたいして、共産党の志位委員長が言っているように、集団的自衛権の評価が違う人も含めた共闘のちからで立ち向かい、頓挫させていくことが必要です。
草の根からの運動も頑張っていかねばと思いました。