冒頭に、沖縄の基地建設反対の闘いに参加してきたかたからの現地報告がありました。ゲート前での座り込みなどの状況が話され、建設強行の背景には、基地ができれば、自衛隊も利用ができ、自衛隊を海外に派遣していくことにつながっていく狙いがあることが指摘されました。まさに安倍政権による安保法制=戦争法の強行と一体に沖縄での基地建設が強行されているということです。

ビデオ映像は、2004年から毎日続いた座り込みの闘いの記録が見られました。感想、意見では、私も最近読んだ沖縄における性暴力の文章に衝撃を受けたことを発言しました。大戦中から差別されていた沖縄では本土ではあからさまに行えないような慰安婦の”利用”が存在していたこと、敗戦の前から米軍による暴力が始まり、返還前には現在よりひどい状態があり、売春のための施設が作られていたこと、そうしたことがあったからこそ、新たに基地が作られれば性暴力が決してなくならない、ということが実感としてあり、それが現在の粘り強い闘いの1つの背景となっているのではないか、と話しました。
つどいにはたまたま沖縄出身の女性も参加していて、沖縄の人から見た基地問題、沖縄差別の問題などをはなしてくれ、それが参加者の沖縄への理解を深めることになりました。「沖縄の人たちは、日本国憲法と売春防止法のある日本への復帰を望んだのだ」という発言が印象に残りました。
会場に集まっていた35人あまりのひとたちには、今の沖縄基地押しつけに反対する闘いに心から連帯していこうという気持ちがあふれたのではないかと確信します。