今沖縄では、県民の総意が何度にもわたる選挙で示されたオール沖縄の「新たな米軍基地の建設はゆるさない」の圧倒的な民意を無視して、辺野古への基地建設が強行されています。保守革新をとりはらった枠組みで誕生した県知事の翁長雄志さんが首相官邸などを訪問しても会おうともせず、予算案でも沖縄振興費を削減するなど、露骨な冷遇は「これで民主主義国家か」と叫びたくなる事態です。
そうした中、地元金沢区内の9条の会の主催で、1959年の沖縄でのジェット機墜落事故の事実に基づいた映画「ひまわり」の上映会が行われ、見てきました。

映画では沖縄国際大でのヘリ墜落事故から、1959年の事故の記憶をたどっていきます。1959年といえば私が生まれた年。そんな昔というよりは、むしろそんな最近のことと思えます。そんな最近に、学童12人、近隣住民6人もの人が犠牲になる事故が起きていた。そのことを詳細は知らないでいた事を恥ずかしく思いました。
墜落の瞬間の学校の教室はものすごい迫力で描かれていて、その衝撃がつたわってきます。上映会場でも驚きの声もあがりました。
そして、住民のなかのいろいろな対立、ふみこめないこだわりなどを乗り越えていく現代の平和への闘いが描かれています。エンディング近くの墜落事故を追想するおじいのことばは本当に感動的でした。
映画についいては、公式サイトも参照ください。
http://www.ggvp.net/himawari/ マスコミがなかなか取り上げない米軍基地の問題は、基地周辺の人以外はなかなか自分の問題としてとらえられないということがあり、まして沖縄の問題は”本土”で自分の問題としてとらえることができない。それだけに、こうした映画の上映運動は大切だと思います。
今でも思い出すのは、まだ地元の9条の会などには関わっていないころ、新聞に折り込まれていたビラで区内の映画会を知り、見に行った「かんから三線」というアニメーション映画です。”命どぅ宝”というメッセージが伝わって来て、それ以来沖縄のことを考える事は自分の義務だと考えるようになりました。
翁長さんの言葉で忘れられないのは、県知事選挙に保守革新の垣根を越えた枠組みで立候補を決意された時のことです。(正確な言葉はそのときの新聞記事がみつからずに示せないのですが)、これまで沖縄はブルドーザで基地とされたことはあっても、自ら基地を差し出した事はなかった。(これは命どぅ宝を貫いて来たからではないか)この事態の中で自分が出る事が自らにもっともダメージになることだがそれをあえて行う事で、これまでの基地を巡る保守と革新の対立を乗り越え、オール沖縄を実現したい。
今の政府の沖縄の民意を無視したやり方は、この翁長さんの決意を理解できていないからではないか、と思います。そのことを彼らに知らしめるのは、オール日本で沖縄の闘いに連帯していくことではないかと思います。
これから沖縄に連帯する取り組みが各地でおこなれていく事でしょう。映画のメッセージの力も生かして、強権的に辺野古への基地建設をすすめる政府を世論で追いつめていきたい。
posted by 明石ゆきお at 22:16
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